小学校入学準備にかかる費用についてまとめました。
小学校は「義務教育だからお金はかからない」と思いがちですが、 そうではありません。
実際に小学校へ通うと、さまざまなところでお金がかかることに気が付きます。
特に、入学準備では、いろいろと揃えるものが多く、費用がかかってしまうので、準備しておかないといけません。
ここでは、小学校の入学準備にかかる費用について説明していきます。
小学校入学準備の費用はどれくらいかかる?
では、入学準備では一体どんなものにどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
小学校の入学時には、揃えなければいけないものがたくさんあります。
家庭の学習環境を整えたり、学用品を購入したりしなければいけません。
ここからは、どんなものが必要なのかを説明していきます。
◯ランドセル
今は、ランドセルのデザインやカラーが豊富になりブランドによっても値段が大きく変わってきますが
高いもので約10万円ほど、安いもので1万円ほどで買うことができます。
平均は、5万円〜7万円ほどになります。
小学生といえば、ランドセル!というイメージがありますよね。
ランドセルはまとまって大きな費用がかかるアイテムです。
祖父母から入学祝いで買ってもらう場合もありますが、親が購入する場合は、費用を用意しておかなければいけません。
ちなみに人気モデルは、すぐに売り切れてしまうのでランドセルを選ぶ"ラン活"は、年長にあがる前頃からはじまると言われていますよ。
また、費用を抑えるためには、昨年のモデルなどの型落ち品を選ぶと安く購入できます。
◯学習机
こちらも、種類によって値段が大きく変わってきます。
デザインや機能によって1万円台のものから10万円以上のものまで値段はさまざまです。
約6万円ほどが平均価格と言われていますよ。
学習机は、必ずしも買わないといけないものではありません。
リビング学習は、親の目の届くところで、宿題などをさせることができるというメリットもあります。
せっかく、学習机を購入したのに物置きにしかならなかったという声もよく聞きます。
個人的には入学時には、無理して買わずに必要だと思った時に買うことをオススメします。
◯学用品や教材
文房具や学校指定の教材など、ひとつひとつはそれほど高くありませんが入学時にまとめて買うので、結構な出費になります。
また、制服がある学校では、制服代も必要となります。
買い揃えるものとしては以下のようなもがあり、一般的な費用の相場がこれくらいです。
筆記用具・筆箱 | |
ノート | |
防犯ブザー | 約1000円程度 |
手さげバッグ | 1000円以下 |
体操服 | 上下で約5000円程度 |
上履き・上履き入れ | 1000円以下〜2000円 |
雨具(傘・長靴・カッパ) | |
給食袋(お箸・ナフキン) | |
算数セット | 約2000円程度 |
絵の具セット | 2000円〜4000円 |
鍵盤ハーモニカ | 約6000円程度 |
連絡帳入れ | 1000円以下 |
帽子 | 1000円以下 |
水筒 | 2000円〜4000円 |
お道具箱(工作セット) | |
水着・水泳帽 | 約5000円程度 |
ひとつひとつの値段は、数百円〜数千円ですが、たくさんのものを買うので、結構な出費になりますよね。
総額で、約5万円前後くらいをみておくといいでしょう。
必要なものは、入学する学校によって違いますので、入学前の説明会で確認してください。
小学校の学費はいくら?公立と私立でどれくらい違うの?
そもそも、小学校の学費はいくらくらいなのでしょうか。
小学校といっても、公立の小学校か私立の小学校かに行くだけでも、費用は大きく変わってきます。
公立小学校と私立小学校ではそれぞれどれくらいかかるのかまとめました。
ひよう項目 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
学校教育費 | 63.102円 | 904.164円 |
学校給食費 | 43.728円 | 47.638円 |
学校外活動費 | 214.451円 | 646.889円 |
合計 | 321.281円 | 1.598.691円 |
引用元:文部科学省ホームページ
文部科学省が行った調査によると1年間にかかる学費の総額は、公立の小学校が約32万円、私立の小学校が約160万円です。
私立の小学校は、公立の小学校に比べて約5倍もの費用がかかることが分かります。
公立の小学校では、授業料は無償です。
しかしここで注意なのが、小学校生活のすべてが無償化されているわけではないということ。
授業料、教科書以外は無償化の対象外となっているとなっているため、公立の小学校でも学校教育費や給食費などは必要になります。
私立の小学校は、無償化の対象外のため、入学金、授業料、その他色々と高額な費用がかかります。
上の表にもありますが、以下のものは公立小学校も私立小学校も自己負担になりますよ。
- 学級費
- 給食費
- 校外学習費
- PTA会費
地域や公立・私立によって異なりますが、学級費やPTA会費は、月々約1000円〜3000円程度が相場です。
給食費は、公立小学校が月々3000円〜5000円ほど、私立小学校では4000円〜8000円くらいかかることが多いようです。
また、校外学習費は、遠足や修学旅行、社会科見学などにかかる費用のことを言います。
また、学年ごとにかかった費用の平均についても文部科学省のホームページにありました。
学年 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
1年 | 350.860円 | 1.892.002円 |
2年 | 263.310円 | 1.336.148円 |
3年 | 292.950円 | 1.415.910円 |
4年 | 309.617円 | 1.497.087円 |
5年 | 339.132円 | 1.630.684円 |
6年 | 370.940円 | 1.790.314円 |
引用元:文部科学省ホームページ
一番費用のかかる学年は、修学旅行や卒業アルバム代などがかかる6年生でした。
その次に、入学準備でいろいろなものを揃えなければならない1年生は、多くの費用がかかります。
6年間でかかる費用の総額は、公立の小学校で約190万円、私立の小学校では約960万円でした。
この結果は、習い事や塾などの学校外活動費が含まれていますが、多大な費用がかかることが分かります。
小学校入学準備に利用できる制度はある?
中にはランドセルや文房具などの入学準備品の準備がどうしても難しいという家庭もあるかと思います。
そのような時に、まず利用したいのが『就学援助制度』です。
就学援助制度とは、国公立の小学校・中学校に通うお子さんが必要となる学用品や給食などの費用を援助してもらえる制度です。
入学準備補助金、学校教材費、修学旅行費、校外活動費、学校給食費など、教育を受けさせるのに必要な費用を支給してもらえます。
そのため、家計が苦しい家庭でも、安心して子どもを学校に通わせることができるのです。
対象は・・・
住民税非課税世帯や生活保護世帯、児童扶養手当受給者など、「経済的な理由で児童を就学させることが困難」と自治体が判断した家庭です。
自治体ごとに、対象などが異なるので、住んでいる地域のホームページなどで確認したり、役所の窓口で相談してみると良いでしょう。
また、就学援助制度とは別に、世帯収入に関係なく、入学祝金を支給してくれる自治体もあるのでお住まいの市区町村で確認してください。
まとめ
小学校入学準備でかかる費用をまとめました。
小学校入学にかかる費用の相場、平均
- ランドセル 約5〜7万円
- 学習机 平均6万円程度
- 学用品や教材 約5万円前後
- 給食費 月々3000円〜5000円
- 学級費やPTA会費 月々約1000円ほど
入学準備にかかる費用は、公立の小学校で約6万円〜15万円ほどかかるとみておきましょう。
私立の小学校では、上記に加えてさらに
指定の制服や通学バッグなどが必要となりますので数万円多く用意をしておくと良いでしょう。
いかがでしょうか?義務教育なのに、意外とお金がかかるんだとびっくりしませんでしたか?
必要なお金がどのくらいかを把握せずにいると、子どもがいざ入学する時に、資金を用意できておらず慌てることになってしまうかもしれません。
入学前の準備には、計画的にお金を用意しておくことをおすすめします。
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