語彙力が高いと、コミュニケーションがとりやすくなるのはもちろん、表現の幅が広がったり言葉に深みが出たりします。
そんな語彙力を子供のうちから鍛えることができたら将来苦労しないですよね。
しかし一方で、我が子の語彙力を鍛えてあげたいけど、何から始めていいかわからない…
そう思っているパパやママも多いのではないでしょうか?
本記事では、子供の語彙力を鍛える方法を紹介していきます!
子供の語彙力について
そもそもなぜ語彙力を鍛える必要があるのでしょうか?
それは語彙力を鍛えることで国語力を高めることができるからです。
文部科学省によると、国語力とは「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」という4つの力で構成されています。
語彙はその人が身につけている言葉のすべてであり、国語力の基本ともいえます。
つまり、語彙力を鍛えることができれば、国語力の土台もしっかりと固めることができるということです!
昨今の国語力低下の原因は?
最初に、なぜ近年の国語力は低下しているのでしょうか?
「近年、国語力が低下している」と言われている原因の1つとして、少子高齢化や核家族化に伴い家庭や家族のあり方が変わってきたことが挙げられます。
つまり、これまで家庭や家族で行えていた子供たちへの言語教育が、家族のあり方の変化によって低下してしまったということです。
たしかに、一昔前はサザエさんのように生活を共にする家族人数も多く、近所の人たちとも協力して生活しているイメージがありますよね。
だからといって、語彙力アップのために今からそういう環境に子供をおく!というのも無理な話だと思います。
では、現在の私たち親が我が子の語彙力を鍛えるためには、何をしたら良いのでしょうか?
子供に語彙力を鍛える方法
ここでは、家庭で取り組める子供の語彙力を鍛える方法を3つ紹介します。
1 読書をする
読書をすることで、言葉をインプットするだけではなく、表現力も高められます。語彙力と読書は切っても切り離せません。
とはいえ、最初から難しい本を選ぶ必要はないです。
本を読むのに苦手意識を持っている子供なら、とっつきやすいマンガから入るのもありです。
読書への抵抗感が薄くなってきたら、徐々にたくさんのジャンルの本を試していきましょう。
子供が小さいうちは絵本の読み聞かせがおすすめです。
習慣化するまでは大変ですが、語彙力アップだけではなく親子の大切なコミュニケーション時間になります。
まずは気軽に本に触れて、本を読む楽しさから見つけてみてはいかがでしょうか。
2 わからない言葉に出会ったら、すぐ調べる習慣をつける
言葉にすると簡単ですが、日常に取り入れるのは少し骨がおれる方もいるかもしれません。
しかし、せっかく出会った言葉を調べないまま終わってしまうと、語彙として身につけることができず日常でも使うことができません。
辞書で調べるのが難しければ、スマホやPCなどで検索してみてください。
一緒に調べると子供も積極的に話を聞いてくれたり、自分自身も新たな発見があったりします。
調べることが定着してくると、子供から「ママ、この言葉調べてー!」と頼まれることも!
時間に余裕があれば、図鑑で調べてみるのもおすすめです。
イラストや写真もふんだんに使われているので、親も説明しやすく子供の理解も高まります。
子供が興味を持つと他のページを見たり聞いたりするので知識もさらに深まります。
3 会話をする
親子での会話は、子供同士では得ることのできない聞き慣れない言葉や新しい言葉を自然と聞くきっかけになります。
環境や状況によっては、子供との会話を楽しむ余裕がないという方も少なくないかもしれません。
しかし親(特に子供と過ごす時間が長いママ)とのコミュニケーションは子供の語彙力と密接に関わっていることも事実です。
ご飯の時や幼稚園・保育園の送り迎えなど、ちょっとした時間でもいいので子供と話してみてください。
語彙力を鍛えるだけではなく、思いがけない話が聞けたり子供の成長を感じたりできるはずです。
会話のテクニックなど小難しい話は一旦置いといて、まずは短い時間でも親子の時間を大切にしてみてはいかがでしょうか。
子供に読解力を伸ばす方法
子供の読解力を伸ばす方法をみていきましょう。
おすすめの絵本
さきほど、語彙力を鍛えるのに1つの方法として読書をあげました。ここでは読書の際におすすめの本を年齢別に紹介していきます。
0-1歳向け
「もこ もこもこ」
とにかく擬音がたくさんでてきます。リズム感が良いのか、子供が楽しそうに聞いていました。少し大きくなってからも読んで欲しいと頼まれる本です。子供がマネしやすいので復唱したり、「もこっ」ってどういうこと?と擬音に興味を持ったりします。
「くっついた」
かわいい動物たちが、「くっついた」に合わせて手を繋いだり鼻をくっつけたりします。内容はとてもシンプルなので小さい子でも理解しやすいと思います。最後に親子でくっつくので、絵と同じように子供とくっつくと楽しくコミュニケーションがとれます!
2-3歳向け
「やさいさん」
簡単な仕掛けがあるので、子供が率先して仕掛けにチャレンジします。
仕掛けをめくる前のやさいは土の中に隠れているので見えている部分は葉っぱだけです。なので、普段の食生活の中ではなかなか見ることができないやさいの姿を知ることができます。
それぞれのやさいに顔が描かれているので可愛いです。
「ぐりとぐら」
ぐりとぐらは知っている!読んだことがある!という方も少なくないことでしょう。
有名なのははぐりとぐらがカステラを作るお話ですが、他にも楽しいお話がたくさんあります。
ストーリー性がありつつも、難しいお話はないので子供も最後まで読むことができます。
世代を超えて楽しめる絵本です。
おすすめのアプリ
おすすめなのは絵本だけではありません。上手に使えれば、アプリでも語彙力を鍛えることができます。
「ぐーびーともじあそび -3歳からのひらがな練習用知育アプリ-」
ひらがなに関するゲームが6種類入っています。(有料になるとさらに3種類増えます)
どれも単純なルールなので、子供も理解しやすいです。
ひらがなは行ごとに無効・有効設定もできるので、苦手な文字がある場合は集中的に練習するなどその子にあった使い方ができます。
「ひらがなをおぼえよう!あいうえおにぎり」
表示される絵に合ったひらがなを順番にタッチするゲームです。操作は文字をタッチするだけなので、子供でも簡単に挑戦できます。
ゲームの種類は少なめですが、無料でインストールできるので気軽に楽しめます!
正解数に伴ってだんだんと難易度が上がっていくので、その子に合ったペースで進められます。
まとめ
「読む」「書く」「話す」は、生きていく上で欠かせないものです。そしてそれらは言葉と大きく結びついています。
語彙力を鍛えると、想像力が豊かになったり表現力が高くなったりと言葉に関するたくさんの力の土台を養うことができます。
すぐに語彙力を身に付ける魔法のような方法はないですが、今回紹介した方法はどれも日常生活に取り入れやすいです。難しく考えずに、親子一緒に楽しみながらいろいろな方法を試してみてはいかがでしょうか。
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