小学生におすすめの絵本を紹介します。
本はお子さんの成長に良い影響を与えてくれることはご存知の方も多いはず。
お子さんにたくさん本を読んで欲しい、読んであげたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
ですがどんな本がいいのか、本選びって結構難しいですよね。
そこで、小学生のお子さんへの読み聞かせのコツやおすすめの絵本を何冊か紹介します。
お子さんに本当触れ合って欲しいとお考えの方、本選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
小学生にも絵本の読み聞かせは必要?
小学生になると、ひらがな、カタカナ、漢字を習い、自分で読める本も増えてきます。
授業や宿題でも音読がありますよね。
自分で読める分、読み聞かせは必要ないかな、と思う方もいるかもしれません。
しかし、小学生のお子さんにも絵本の読み聞かせはおすすめです!
自分で読むのと違い、読み聞かせは話に集中でき、新しい発見や、読んでいる人とのコミュニケーションもとれます。
また、絵本は文字も多くなく、わかりやすいものが多いので、読む方も聞く方も気軽にできるのではないでしょうか。
私の娘が通う小学校では、毎月ボランティアさんによる読み聞かせがありますよ。
娘も楽しみにしていて、読み聞かせがあった日は、「今日はこんな本よんでもらったよー!」と教えてくれます。
ぜひ、お家でも読み聞かせをしてみて下さい。
でも、何を読んでいいかわからない。いつ読んであげればいいの?
小学生への絵本の読み聞かせは、何を読んでもいいですし、いつ読んでもいいです。
もちろん、お母さんもお父さんも忙しい毎日です。絶対こうしなきゃ!と決めずに、お子さんと読む方のタイミングが合った時に、ぜひ読んであげて下さい。
そして読む絵本は、子供が読みたいと思うものにしてあげるといいです。
親の立場的には、この絵本を読んであげたい、年齢的にはこれがいいんじゃないか…と思うと思いますが、
子供自身が選んだものを読んであげると、子供は嬉しいですし、子供の意見を尊重することで自己肯定感も育まれます。
絵本の対象年齢はあくまでも目安です。
子供が読みたいな、と思う気持ちを大切にしてあげて下さい。
もちろん、子供が何でもいい、という場合は、読む方の好きな絵本や、季節にまつわる行事の内容のもの、昔読んで好きだった絵本などを選んで、子供とのコミュニケーションを育んでみてはいかがでしょうか。
絵本の読み聞かせ、小学校低学年におすすめの絵本
小学校低学年のお子さんへの絵本の読み聞かせにおすすめの数冊を紹介します。
何を読もうか迷った時はぜひ参考にしてくださいね。
大ピンチずかん
(作・鈴木のりたけ 発行所・株式会社小学館)
小学校の男の子が、日常でよくある大ピンチに遭遇した時に、どうしたらよいか、大ピンチのレベル順におもしろおかしく、時に真面目に解決する様子が描かれています。
読んでいて思わず「あるあるー!」と一緒に笑ってしまう絵本です。
大ピンチもこわくない!と、前向きな気持ちになれる絵本です。
ライオンのこころ
(作・レイチェル・ブライト 絵・ジム・フィールド 訳・安藤サクラ)
大きい体に強い力、大きな声でみんなのあこがれのライオンと、小さい体に小さい声で目立たないねずみ。強くて大きな声のライオンに憧れるねずみは、思い切ってある行動に出ます。
見た目と心は一緒なの?思い切って行動するチャレンジ精神と、からだの大きさや力は関係ないんだ、と夢や勇気があふれる絵本です。
コンビニてんちょうネコイチさん
(作・ヤスダユミコ むとうゆういち 絵・まつもとまや)
動物さん向けのコンビニ、ニャニャマートのてんちょう、ネコイチさん。
ニャニャマートには、来店するお客様の希望の商品は何でもあります。
パンダさんやくまさん、いろいろなお客様が来店し、ネコイチてんちょうと会話しながら様々な商品を購入します。
ある日、元気のないこいぬくんが来店し、運動会に出たくないからと、お腹が痛くなるクスリを注文します。ネコイチてんちょうとこいぬくんは一体どうするのか…
ユニークな商品と作り込まれた絵で、絵を見るだけで会話が弾みます。
前向きで、一生懸命頑張ることの大切さを感じる作品です。
絵本の読み聞かせ、小学校高学年におすすめの絵本
読む事への理解が深まる高学年のお子さんだからこそ、短い読み聞かせの時間でも共感できるものや理解を深められるものを選ぶといいですね。
では、小学校高学年のお子さんにおすすめの絵本をみていきましょう。
ひみつの川
(文・マージョリー・キナン・ローリングズ 絵・レオ&ダイアン・ディロン 訳・小島希里 発行所・BL出版株式会社)
現実的ながら、ファンタジー要素もある作品です。
カルパーニアという女の子と、飼い犬のバシャウマが、何もかも足りなくつらい時代になり、売る魚がなく苦しい生活に悩む父親のために、自分も何か出来ないかと考えます。
ある日、賢く物知りなマザー・アルバーサに、ひみつの川の存在を教えてもらいます。
場所はわからないけど、よけいな事は考えず鼻の向く方向に行けば見つかると。
そしてついに、ひみつの川をみつけ、たくさんのナマズを釣ります。
帰り道、ふくろうなどにナマズを何匹かあげますが、無事に父親にナマズを渡し、そのナマズでみんな元気になり、つらい時代は終わりました。
カルパーニアはまた、ひみつの川に行きたいと思いますが見つかりません。
マザー・アルバーサは「ひみつの川は心の中にある。行きたいと思ったら心の中で行ける。」と言います。
深い余韻と美しい絵に大人も魅力される作品です。
百年の家
(絵・ロベルト・インノチェンティ 作・J.パトリック・ルイス 訳・長田弘)
石と木で出来たある一軒の家。そこに住む人や時代の流れなどを、家自身の目線から描かれています。
1900年から100年間、日常の出来事や、結婚、出産、戦争、死などを家族や、そこで過ごす人々と共に過ごした家を通して、人間の生きる力や日常の大切さを感じられます。
文字数は少ないですが、ページをめくるたびに一緒に過ごしているかのような、細部まで描き込まれた絵を見るだけでも素晴らしい作品です。
いまのわたしにできること
(作・リサ・パップ 訳・菊田まりこ 発行所・WAVE出版)
マディという女の子がずっと希望していた子犬を家に迎えます。
「スター」と名付け、家に帰る時に、お母さんから、スターのためにたくさんのおしごとをしなくてはならない、1番大事なことは、「ずっと大好きでいること」と言われます。
スターのお母さんは「ボニー」という犬です。ボニーはシェルターから来た犬でした。マディはシェルターが気になり行ってみます。
そこにいた犬や猫たちに、話しかけたり、見つめたりしましたが、しっぽもふらないし、近寄ってもこない。
家族がいなくて悲しいことを知ったマディは考えます。
マディは小さいながらも、自分でできることを一生懸命考え、探し、実行します。
命の大切さ、自分より小さく弱い存在の立場に立ち、寄り添い、出来ることを探し、行動する、勇気と優しさに大人も心をうたれます。
どの学年でも盛り上がる絵本、推奨絵本
なわとびょ~ん
(作・シゲリカツヒコ 発行・株式会社KADOKAWA)
なわとびが苦手なケンタは、もうすぐあるクラス対抗のおおなわとび大会が憂鬱です。
リーダーのツヨシから「とっくんだ!」と言われサボろうとしますが、そこで、カエルのような帽子をかぶった男に「なわとびはできるかい?」と言われ「まわすだけなら…」と答えます。
「これは、ぜったいにひっかからない なわなんだよ」と男の言う通り、お年寄りや畑の人、作物、車、牛など、たくさんの場所や物、人が軽やかにジャンプします。
最後ケンタは上手く飛べるのか?ツヨシとの関係は?
ダイナミックな絵は臨場感があり、ユーモアたっぷりです。
最後は達成感もあり元気になれます。
だじゃれどうぶつえん
(文・中川ひろたか 絵・高畠純 出版社・絵本館)
ペンギンがペンキを塗って、「ペンギンぬりたて」など、動物たちが主役のダジャレが楽しい絵本です。
思わずクスッと笑ってしまいます、
ダジャレはユーモアは、年齢関係なく楽しめますし、ことばが広がるので新しい発見もあります。
ダジャレとピッタリなコミカルな絵にも注目です。
はじめてのオーケストラ
(原作・佐渡 裕 絵・はたこうしろう)
オーケストラの指揮者のパパのコンサートに初めて行く、みーちゃんのお話です。
この絵本は指揮者である、佐渡 裕さんが、演奏会の素晴らしさを体験してもらいたくて作った絵本です。
本当にその通りで、オーケストラに行って聞いているかのような絵と、音を表現する文章に、みーちゃんと一緒に体感しているような気持ちになれます。
自分らしく生き、周りにも耳をかたむけ大事にする、演奏会の素晴らしさと、大切なことを感じれる絵本です。
まとめ
小さい頃はよく読んでいた絵本も、子供が小学生に入り、大きくなると、なかなか読む機会も減ってしまう方は多いんじゃないでしょうか?
読み聞かせってもうしなくてもいいのでは?と思うかもしれません。
ですが、大きくなったからこそ、絵本はより理解できるものになり、短い文と素敵な絵で楽しめると思います。
自分で読むのも素晴らしいですが、読み聞かせは、新しい発見や、コミュニケーション、集中力など、1人で読むのとは違う体験ができます。
高学年になると絵本を読む機会はぐっと減ると思いますが、高学年だからこそ読んでほしい絵本はたくさんあります。
文字数が少ない分、内容の受け取り方や、読み終わった後の感想も違うと思いますので、ぜひ読み聞かせをして、意見や感想を言い合うなど、また新たな広がりを感じて頂けたらなと思います。
絵本を通じて素晴らしい時間を過ごして下さい。
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