読書習慣の効果や小中学生に読んで欲しい読書量についてまとめました。
子供にはたくさん読書をしてほしいとお考えのご家庭も多いかと思います。
小学校や中学校でも、朝読書の時間を設けていたり、年間目標読書数などを掲げて、積極的に読書習慣に取り組まれているところも多いですよね。
そんな子供の読書習慣について、子どもたちの発達にどのように影響を及ぼすのか、
また推奨される読書量はどれくらいなのか紹介します。
読書習慣の効果!子どもの発達に及ぼす影響ってあるの?
読書は良い!とよく言われていますが実際、読書をすることでどんな効果やメリットがあるのでしょうか。
子どもたちの発達に及ぼす影響をはじめ、大人が読書することへの影響について紹介します。
子どもたちに与える読書効果
たくさんのことを吸収する時期である子供たちへの読書効果からみていきましょう。
子どもたちが読書を習慣にすることで、学習面の効果はもちろん、集中力やコミュニケーション能力の向上など様々な面に良い影響が期待できます。
- 新しい語彙に出会える
- 集中力が高まる
- 想像力を養える
- コミュニケーション能力が身に付く
まず、本を読むことでまだ習っていない漢字や言語、新しい語彙に出会うことができます。
新しいものを目にすることで集中力や知識が高まり、結果的に国語への興味に繋がります。
さらに物語を読むことで登場人物に感情移入したり、展開を予測したり、頭をフル回転させることになりますよね。
結果的に想像力アップにつながり、他人の感情を考える力が身につくので、コミュニケーション能力も上がると考えられます。
子どもたちはあらゆる五感を使って様々な物をたくさん吸収する時期のためこのように様々な良い影響を読書は与えてくれるのです。
こんなに良いこと尽くめだと本読んでほしくなりますね!
低学年の子や小さいお子さんの場合は、読み聞かせもいいですし読書が苦手な子は漫画でも効果があるみたいですよ。
「読む」ことを楽しめるようにさせてあげたいですね。
また、中学生くらいのお子さんも同じように語彙や表現力など国語の力を身につけることができます。
さらに中学生は高校受験に向けての集中力アップや、進路を考える上で新しい知識や今まで触れなかった分野への興味心を育むことも期待できます。
やはり中学生にとっても読書はとても有意義なものになりそうですね。
高校生から大人の読書効果
子どもはもちろん、高校生や大人にも読書は良い影響を与えてくれます。
高校生や大人にとって読書は、話題やアイディアを得ることができ、メンタルを安定させてくれる効果が期待できますよ。
読書はお子さまへの効果と同様にまだまだ知識を増やすことができ、興味を広げることも可能です。
ボキャブラリーを豊富にし、話題を得ることもできるため知識の面はもちろん、コミュニケーションの面でも効果が期待できます。
想像力を養い、アイディアを得ることもできるため、生活や人生の中で何かヒントやきっかけになることがあるかもしれません。
そして、なんと言ってもメンタルに良い影響があるため、現代人こそ読書がおすすめです。
読書は一定時間文字を追うことに集中するので、外からの刺激がシャットダウンされ気持ちが安定します。
自分の世界に入り込めるんですね!
それって現代ではかなり難しいことです。
夢中になって読み、気持ちが安定することで自己肯定感もアップしますよ。
大人になってもいいこと尽くめなんです。
読書の効果を高めるコツは?
お子さんにも大人にも良い影響のある読書をさらに効果的におこなうには、以下のポイントも意識してみるといいかもしれません。
- 繰り返し読んでみる
- 付せんや線をひく
同じ本を繰り返し読むことで、1回目に読んだときは気づかなかった内容や心情に気付けることがあります。
2回目を読む時は、違う目線で世界が広がるかもしれませんよ。
より効果的にそしてより楽しめるのではないでしょうか。
また、付せんや線をひくのもおすすめです。
知った情報や心にとまったことを記しておきましょう。
メモなどとっておくのもおすすめです。
子供から大人まで読書量はどれくらい?
皆さんのお子さんはどれくらい読書していますか?お父さんお母さんはどうですか?
「本はたくさん読んだ方がいい。」「本を読むと頭が良くなる!」という話をよく聞きますが、日本人の読書量は残念なことに全体的に年々減少しています。
高校生くらいの思春期ともなるとおよそ50%の子どもが読書はしないという研究結果もあるそうです。
では、どれくらいの読書量が推奨されるのか、小学生・中学生・高校生や大人別に目安の読書量をみていきましょう。
小学生の読書量の目安
小学生の子どもたちはいったいどれくらい読書しているのでしょう?
現在、小学生の読書量の平均は月に9冊程度と言われています。
特に高学年の子どもたちは読書量が多い傾向にあるようです。
素晴らしいことですね。
それから読書量と比例して成績も上がっているというデータもあるようです。
まずは平均の月9冊を目標に、読書を習慣にし量を増やしていくといいかもしれません。
中学生の読書量の目安
中学生の子どもたちの平均読書量は月に4冊くらいです。
小学生と比べるとぐっと下がります。
これはおそらく勉強や部活動などで忙しくなるためではないでしょうか。
そして中学生になると本を全く読まない、いわゆる「不読率」も上がります。
ただ小学生と同じで、読書量と成績は比例するので、平均読書量くらいは読んでもらいたいところです。
中学生のお子さんも平均の4冊を目標に、増やしていけると良いですね。
スマホなどを持つようになる年頃ですので、電子書籍を活用するのもいいかもしれません。
高校生や大人の読書量の目安
最後に、高校生から大人の読書量の目安をみていきましょう。
先ほどお伝えした「不読率」ですが、高校生からはなんと50%近くまで上がります。
平均読書量は高校生が1〜2冊、大人はそれ以下という場合がほとんどのようです。
どうしても自分の時間を取れなくなってきますから納得の数字です。
まずは1日15分でいいので、読書タイムを早速作ってみましょう。
月に1冊でも読めたら「不読」でいるより、効果がかなり違うのではないでしょうか?
自分の時間を無理矢理でも作ることで得られるものが大きい気がします。
という私は、月に3冊ほど読書するタイプなのですが、15分なんてすぐ過ぎてしまい30分〜1時間経ってたなんてしょっちゅうです。
やはり夢中になったら実際止まらなくなるものです。
メンタルの面でも、本の中に入り込んで集中できるため読書はリラックスできます。
高校生や大人は読書量がぐんっと減ってしまいますが、少しづつでも読書を習慣にしていけるといいですね。
小学生・中学生・高校生におすすめの本
小学生や中学生、高校生におすすめの本を何冊か紹介します。
本選びに迷っている方は参考にしてみてくださいね。
小学生(低学年)におすすめの本
・大きい1年生と小さな2年生 著者:古田足日
体は大きいけれど臆病で泣き虫のまさやと、体は小さいけれど活発でしっかり者のあきよの友情物語です。この2人が冒険し様々な体験を通じて人との関わり方を学び、成長していく物語になります。
・エルマーのぼうけん 著者:ルース・スタイルス・ガネット
島に囚われている龍の子供の話を聞いた主人公エルマーが島に向かって冒険へと旅立ちます。勇気と知恵で困難に立ち向かう、冒険のドキドキやエルマーの成長を感じられる本になります。
小学生(高学年)におすすめの本
・モモ 著者:ミヒャエル・エンデ
灰色の男たちに町の人たちは時間を盗まれてしまいます。その盗まれた時間を取り戻すために、少女モモが立ち向かう作品です。時間というものの意味を問いかける、幸せとは、生きるとは、どういうことか本質を考えさせられる大人が読んでも考えさせられる一冊です。
・ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 著者:廣嶋玲子
駄菓子の説明は必ず読むよう駄菓子屋の女主人に言われます。登場人物たちを幸せにする駄菓子、しかし駄菓子の食べ方を間違えるとその副作用で不幸になってしまうもことも・・そんな不思議な駄菓子を通してさまざまな体験を登場人物たちがするお話です。
中学生におすすめの本
・文豪中学生日記 著者:小手毬るい
主人公は日記の中では男になって、等身大の自分を表現しようとします。そんな彼女が自作の「詩」をSNSに投稿し、言葉のもつ力を再確認していく等身大の青春小説です。
・サード・プレイス 著者:ささきあり
「サプリガーデン」は、悩んだり、迷ったりする子どもの大切な居場所です。親への反抗心や友達とのモヤモヤ、集団が苦手で独りがいい、など思春期の悩みを抱える中高生4人が学校とも家とも違う場所で様々な人と出会い成長し、居場所を探していく物語です。
高校生におすすめの本
・嫌われる勇気 著者:岸見一郎・ 古賀史健
アドラー心理学を修得している人物と、悩みを抱える青年との対話からなる一冊です。人間の悩みのほとんどは人間関係からくるという内容になっており、どう生きればよいか自己を見つめる本になります。
まとめ
読書を習慣づけることの効果や体への影響を調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
思った以上にメリットがたくさんありましたね。
今日から明日からほんの少しの時間でも読書してみよう!子どもたちに薦めてみよう!と思って頂けていると幸いです。
もちろん無理のないように、義務にならないように、ゆったりとした時間を自分にプレゼントするような気持ちで読書生活を楽しんでいただけたらなぁと思います。
子どもたちには絵本や漫画、電子書籍等を駆使してこちらもまた押しつけにならないように気を付けてくださいね。
皆さんが素敵な本に出会い、素敵な時間を過ごせますように。
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