お子さんに「より良い教育を受けさせたい」と考える親御さんの中には、中学受験を希望している人が多くおられるでしょう。
中学受験をするのであれば、まずは中学受験塾に入るのが一般的です。
中学受験に強い大手の塾では、入塾テストを実施しているのをご存じですか?
折角お子さんと中学受験を頑張ろうと決めたのに、入塾テストに落ちてやる気が無くなってしまっては元も子もないですよね。
この記事を最後までお読みいただくと、大手中学受験塾の入塾テストの難易度や合格率の目安、テスト対策などが分かります。
ぜひ最後までお読みいただき参考にしてください。
中学受験塾の入塾テストって難しい?事前にできる対策や勉強は?
受験塾の大手と言われているのは、以下の4つの塾です。
- 四谷大塚
- 日能研
- 早稲田アカデミー
- SAPIX
いずれの塾も入塾テストを実施しており、多くの場合、国語と算数のテストを実施しているようです。
この入塾テストでは、基礎学力がしっかりとついているか、どの程度の応用力がついているのかのチェックやクラス分けなどの参考にしています。
入塾テストに合格しないと入塾すらできない場合もあるんです・・・。
そんな入塾テストの難易度や対策など紹介しするのでみていきましょう。
中学受験塾の入塾テストの難易度や範囲は?
入塾テストの難易度ですが、内容の詳細を発表していたり、問題を公開していたりする受験塾が殆ど無いため、以下はあくまで目安として参考にしてください。
中学受験塾の入塾テストは、上記であげた大手4塾ともに
「公立小学校の普段の授業についていけれるなら合格できる難易度」になっているようです。
応用問題まではできなくても、基礎的な問題がある程度できていれば合格できるようですね。
入塾テストの難易度はそれほど難しいものではないので安心してください
ではなぜ、中学受験塾の入塾テストは難しい・・と言われるのでしょうか。
中学受験塾の入塾テストが難しいと言われる理由は、「テスト範囲の広さ」にあります。
出題範囲はかなり広く、これまでに小学校で習った全ての範囲が対象になるのです。
そのため、どの単元から出題されてもいいように、広範囲で復習しておくことが求められます。
そのテスト範囲の広さによって様々な単元から出題されるため、実際の入塾テストの問題が基礎的な問題でも、難しく感じてしまうのです。
ちなみに、入塾する学年が上がれば上がるほど出題範囲も広がるため、多くの方が早めの入塾準備をされていますよ。
一般的には新4年生から受験塾に通う場合が多いそうですが、出題範囲やお子さんのやる気などの兼ね合いで、テストを受けるタイミングも重要かもしれませんね。
また、中には学年によって科目が追加されることもありますので、希望の受験塾のテスト内容は事前に確認しましょう。
入塾テストに合格するコツ!事前にできる対策
入塾テストに合格するために、以下のポイントを押さえて対策していきましょう。
- 予習ではなく「復習」をする
- 応用問題より「基礎問題」を確実にできるようにする
- 数多くの問題を時間内にミスなく解き切れるようにする
上でお伝えしたように、入塾テストの範囲は、今までに小学校で習った全ての範囲です。
そのため、先取りによる勉強ではなく復習に力を入れて入塾テストに挑んでください。
また難易度も全てではありませんが、基本的には基礎問題が中心に出題されます。
出題範囲が広範囲な分復習にかけれる時間も限られているため、全ての単元の基礎ができるようにしておきましょう。
できたら応用問題も!くらいの気持ちで復習に取り組んでくださいね。
また、出題範囲が広いということはそれだけ問題数も多いということになります。
そのため多くの問題をスピーディーにかつ正確に解けるようにする必要があるのです。
制限時間を設けて問題を解く練習をしておくといいですよ。
入塾テストの本番では、まずは解きやすい簡単な問題から着手していくことをおすすめします。
中学受験塾の入塾テストの合格率は?
入塾テストの合格率を公表している受験塾はほとんどありません。
しかし、口コミやSNSなどの情報から、目安ですが合格率は以下のようになります。
- 四谷大塚・・・ 50%
- 日能研・・・ 60%
- 早稲田アカデミー・・・ 情報なし
- SAPIX・・・80〜90%
あくまでも目安ですが、最も入塾へのハードルが高いのが四谷大塚のようですね。
入塾テストは、出題される問題の難易度やその時の平均点、受験者数などによって合格ラインが変動します。
そのため、一概に◯点取れば入塾できる、◯人入学できると断定できないのです。
中には、あまりに人気の受験塾や少数精鋭を売りにしている受験塾では、不合格になってしまう可能性もあります。
目安となってしまい申し訳ないのですが、こちらの情報は参考にしていただければ幸いです。
中学受験塾の入塾テストに落ちたらどうする?
まずお伝えしておきたいことは、入塾テストで不合格になることは珍しくないということです。
それを踏まえ、入塾テストに落ちた場合の対応方法につてみていきましょう。
お子さんのメンタルのフォロー
まずは、何よりお子さんのフォローが先決です。
上でもお伝えしたように、入塾テストで不合格になることは珍しくありません。
そのため、過度に落ち込む必要はないです。
お子さんは不合格であったことにショックを受けてしまうでしょうが、これまでの頑張りを認め、そこに関してはたくさん誉めてあげましょう。
ここで落ち込み過ぎてしまうと次に進めなくなってしまい、一度で諦めてしまうとこれまでの努力も無駄になってしまいます。
メンタル面のフォローは大事です!
再チャレンジする
定員に空きがあれば、同じ受験塾で再チャレンジすることも可能です。
前述したように、受験塾側は「入塾テストを受けた時の学力」を見ているので、その子の伸びしろや特性などで判断をしている訳ではありません。
しっかりと対策をした後に、再チャレンジをすることは可能です。
ポジティブに捉えれば、一度その受験塾のテストを経験したことで、再チャレンジに向けて対策を練ることもできますね。
しかし、必ず再チャレンジができる訳ではありませんので、公式ホームページから確認したり、直接問い合わせたりしましょう。
他の受験塾に挑戦してみる
再チャレンジのチャンスが無い場合は他の受験塾を検討してみましょう。
情報量や実績、ネームバリューがあり安心できる大手塾は他にもあります。
カリキュラムや雰囲気などが気に入って受験塾を決めたでしょうから、不合格になってしまったら親子共に悔しいですよね。
しかし最終目標は、あくまで志望の中学へ合格することです。
第一希望の受験塾でなくとも、受験に向けて指導してもらえるのは同じです。
もしかすると、第一希望以外の受験塾でも、お子さんと相性が良く、ぐんぐん力を付けていくかもしれませんよ。
中小規模の中学受験対応塾も候補に入れる
受験塾は大手だけではありません。
中学受験に対応している中小規模の個別又は少人数指導塾(以下個別指導塾で統一)を視野に入れることも手です。
個別指導塾でも、中学受験に合格しているお子さんはたくさんおられます。
個別指導塾ではその子の学力に合わせて勉強を進め、苦手に対してもとことん向き合ってもらえる利点もありますよ。
人数が少ない分、先生と子供、先生と親の距離も近く安心感もあるそうです。
個別指導塾にも情報をたくさん持っている先生はいますし、模擬試験などを大手塾で受けられるようにしているところもあります。
大手塾では中学受験が終わってしまえば塾も卒業ですが、個別指導塾では中学生になってからも継続してフォローしてくれるところも多いようです。
大手塾よりもアットホームな感じがあり、実はメリットも多いのでおすすめです。
中学受験塾の入塾テストの過去問の入手方法は?
入塾テスト実施後、問題用紙は回収されてしまい、テスト内容も公表していないところが多く、過去問を入手することは不可能だと考えた方が良いでしょう。
そこで過去問の代わりになる問題集など、代替案を紹介します。
大手塾の参考書やサポートを利用する
まず、塾によっては自宅学習用の参考書が売られていたり、入塾テストのサポートを実施していたりすることがあります。
この情報は公式ホームページにも掲載されていますので、確認してみましょう。
市販の参考書を利用する
大手塾が出版している問題集以外にも、中学受験用の問題集はありますので、一度書店に足を運んでみるのもおすすめです。
単元毎に問題が出題されている問題集の方が、何が苦手なのかが把握しやすく、対策がしやすくなりますよ。
お子さんが中学受験に向いているのかを知るために、まずは薄めの問題集をお試しでやってみるのも良いですね。
家庭教師をつける
入塾テストに向けて、短期集中で家庭教師をつける方法もあります。
たくさん問題集を買ってもなかなか学習が進められなかったり、親御さんが上手くお子さんのやる気を引き出せなかったりする可能性は無きにしも非ずです。
それならばプロにお願いしよう、ということです。
家庭教師との相性もあるでしょうが、お子さんの現在の学力や性格などを見て、的確に指導してくれることでしょう。
<補足>模擬試験を活用しよう
入塾テストに向けた日々の学習ではありませんが、テストに慣れる、テスト会場の雰囲気を体験しておく、ということで利用してみてはいかがでしょうか。普段は解ける問題でも、会場の雰囲気に飲まれてしまい、いつもの力が発揮できなかったというのはよく聞く話です。入塾テストを受ける前に会場でテストを受ける体験をしておくことをおすすめします。
有名なものですと、大手塾の四谷大塚が開催している全国統一小学生テストがあります。
このテストは年長さんから小学校6年生までのお子さんが、無料で受けられます。
テストを受けると、採点された答案だけでなく、自分の順位や得意・不得意などの詳細が書かれているレポートをもらえるそうです。
継続してテストを受けることで、記録が残りますので、自分の成長過程もグラフや数字で見られるのも嬉しいですね。
結果が出ていることが分かると、モチベーションupにも繋がります。
まとめ
中学受験塾の入塾テストについて紹介しました。
入塾テストは小学校のテストより難易度の高い問題もでますが、何よりもまず、基礎を固めておくのが重要です。
親御さんが気になる合格率や過去問の内容を知ることはなかなか難しいところがありますが、お子さんを信じて親子で突き進んでいきましょう。
この記事が少しでも皆さんの役に立てたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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